根拠と再現性のある投資 No.1(3562)
株式投資の成績は全体の相場の動向に大きく影響されるので運の要素が大きく、そこが株式投資がギャンブルと言われる所以かと思いますが、その中でも、よく見ると根拠と再現性がある株価の上昇もあると思います。
例えば
No.1 (3562)
画像左端の5/26にアレクソンという会社を買収すると発表。
No.1【3562】2020年05月26日 開示情報 - 株式会社アレクソンの株式の取得及び簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ
まず、株価を見てみると
26日 1033 → 28日 1519(終値) と 約1.5倍
次に、買収した会社について見てみると
No.1 2020 2月期 売上高 88億18百万円 営業利益 3億61百万円
アレクソン 2020 3月期 売上高 28億9百万円 営業利益 3億32百万円
単純な足し算で営業利益が 約2倍 になることが予想できます。
まずここに、株価の上昇率(1.5倍)と利益の増加率(2倍)にズレがある、もっと上昇する可能性があると考えられます。
また、両方セキュリティ関連の会社で、確かNo.1は卸売業がメインで、アレクソンは自社商品の販売がメインだったため両者の営業利益率が違いが生まれています。
つまりこの2社がくっつくことで相乗効果が生まれ、単純な足し算ではなく、さらなる業績の飛躍の可能性もあります。そうすれば株価と利益とのギャップはさらに広がり、さらなる上昇を予測できます。
また同資料には 株式取得の実行日は 7/31日 とあります。
つまり、No.1の2Q(6-8月)決算からはアレクソンの数字が足されることがわかります。
しかし、No.1はアレクソン買収発表前の業績予想を修正していなかったので、いつ上方修正が発表されてもおかしくない状況でした。
7/14日 の1Q決算では、コロナ渦の影響で減収減益。
画像にもある通り、1302円の安値をつけています。
また上方修正の発表はなし。
そして 8/26日 に上方修正を発表。
No.1【3562】2020年08月26日 開示情報 - 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
このニュース後にもテレワーク関連として物色されたこともありますが、画像右端のように2821円の高値をつけるなど、大きく上昇しています。
以上の状況から、2Q発表日である 10/14日 までにはほぼ確実に上方修正がくるわけですから、情報さえしっかり把握していれば、臨機応変に対応しながら、かなりの根拠をもって、期待値の高い投資を行えることがわかると思います。
とは言っても絶対はないですし、地合いの影響もやはりあるので、資金管理は怠ってはダメですが。
長々えらそうに言いましたが、自分はこの上昇に乗れていません。。
以前もブログで触れたり、売買はしたことがありますし、決算資料等は読んでいましたが、忘れていたり、しっかり把握できていませんでした。。
次に類似する例が出た時に乗れるように備忘録的な感じで書きました。
ただ、こういう銘柄は自分が見つけられていないだけで割とあると思いますし、利益を上げている投資家はこういうことを抜け目なくやってるんだろうなーと。